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「歴史的美術品からアクセサリーまで!世界に冠たる漆工芸技術を紹介【蒔絵】」2022/10/31

                   kagu37

蒔絵と末金鏤~正倉院との関わりとその技法~


日本は長い歴史の中で、優れた漆工技術を育んできました。代表的な装飾技法の一つが「蒔絵(まきえ)」です。
蒔絵の名称の由来は、正倉院に収蔵された目録『国家珍宝帳』に記載された「末金鏤(まっきんる)」にあると考えられています(金銀粉を蒔くという説もあり)。

蒔絵の具体的な手順は以下の通りです。
①漆で文様を描写する。
②乾燥前に金銀粉などを蒔いて定着させる。
これで装飾紋様を表すことが可能です。

では実際に蒔絵を製作する際、どういう技法があるのか見ていきましょう。
蒔絵の技法は一つではありません。多彩な表現力を活かすため、研出蒔絵・高蒔絵・平蒔絵・肉合研出蒔絵(研出蒔絵と高蒔絵の併用)の四つが生み出されました。

研出蒔絵は、金銀粉などを定着後に漆を塗り重ねます。さらに木炭で研ぎ出す技法です。
正倉院宝物の中にも研出技法を使用した品は確認されており、
平安時代に隆盛を極めました。

高蒔絵は、厚肉状に高く盛り上げを行い、蒔絵を施すこれは鎌倉時代中期ごろから行われたと考えられています。

平蒔絵は、最も簡単で基本的とされる蒔絵の技法です。
工程は絵下絵から転写した図様を絵漆で描写。次いで粉を蒔いて乾燥させます。最後に文様部分のみを磨いて完成です。
この際、磨かなければ蒔放しと言われる仕上がりと言われます。また平蒔絵は高蒔絵の補助的技法としても用いられるなど、他の技法を支える側面も有しています。

また、地の全面に金粉を蒔き、研ぎ出して仕上げた地蒔を沃懸地(いかけじ)と呼び、螺鈿と組み合わせて鎌倉時代に大きな発展を遂げました。作品として国宝に指定されている「籬菊螺鈿蒔絵硯箱(まがきにきくらでんまきえすずりばこ)」などが有名です。

蒔絵の辿った歴史


蒔絵の源流は、奈良時代にまで遡るとされています。
正倉院には「金銀鈿荘唐太刀」が収蔵。同作には鑢粉(やすりふん)を蒔いた漆工芸である「末金鏤(のちの研出蒔絵)」が施されていました。
奈良時代の蒔絵は、豊かな量感と対称的な構成を持つ作品が主流だったようです。

やがて日本が平安時代に入ると、研出蒔絵が流行を極めていきます。
平安前期には、奈良時代の様式が色濃く残存。『竹取物語』の中には「蒔絵」の言葉が登場するなど、人々に認識されていきました。
平安中期になると、蒔絵技術は国風文化の影響もあって和様化。情緒的題材かつ静的構成が選ばれるようになります。

鎌倉時代に入ると、蒔絵の技術はさらに発展。全面に地蒔(じまき)を施す沃懸地(いかけじ:器物の縁などをおおう)が好まれるようになりました。
鎌倉の鶴岡八幡宮では「籬菊螺鈿蒔絵硯箱(まがきにきくらでんまきえすずりばこ)」をはじめとして、多くの武器類や神宝に至るまで沃懸地が施されています。
同時代には高蒔絵の技術も誕生。蒔絵技術は大きく発展を遂げていました。

室町時代に入ると、三嶋大社の「梅蒔絵手箱」にも施されるようになります。
東山文化の中で、蒔絵師たちは将軍・足利義政の庇護を受けて活動。幸阿弥道長や五十嵐信斎らが「名物」と称される作品を残しました。
以降、蒔絵師たちは将軍家のもとで多くの蒔絵作品を手がけました。

桃山時代には豊臣秀吉が平蒔絵を愛用。金銀をあしらった装飾的な様式が流行します。
また同時代には西洋との接触にって南蛮工芸が誕生し、南蛮蒔絵という様式も現れました。
江戸時代には伝統技法を守りつつ新式も模索。蒔絵技術は裕福な町人階級の印籠に精緻な技術が施されています。

その後、日本は明治維新を経て近代国家へと転換。漆工芸の需要自体が減少していきます。
しかし日本独自の発展を遂げた蒔絵技術は、文化財として大切に保護されていきました。
現代では若手の職人による政策も行われ、地方産業の一分野としてスポットライトが当たっています。

蒔絵の職人


多くの蒔絵技術の職人が名品を後世に残しています。特に優れた蒔絵師二人をご紹介しましょう。

まず最初に挙げるのが琳派の祖とされる本阿弥光悦です。光悦は江戸時代初期の人物です。蒔絵師でもあり、書や陶芸にも通じた文化人でした。
光悦は『後撰和歌集』の歌に主題をとって「舟橋蒔絵硯箱」を制作。蒔絵によって大胆なデザインと古典文学を一つに融合させました。

二人目に紹介するのが尾形光琳です。光琳は光悦より少し後の時代を生きた蒔絵師です。彼は大和絵にも精通した工芸家でした。
蒔絵作品では「八橋蒔絵螺鈿硯箱」を制作。『伊勢物語』にモチーフをとった同作は、光琳の蒔絵作品の代表作です。

蒔絵の品


蒔絵技術が施された作品は、歴史上の遺物だけではありません。現代においても様々な品物に応用されています。
日常生活では、文房具類(硯箱・文箱・書道具・万年筆)や家具類(印籠・手箱・お盆・煙管入)食器類(盃・花月台)なども市場に流通。芸事では茶道具類(棗など)や楽器類(三味線・琴)などにも蒔絵があしらわれています。
実際に周囲の蒔絵作品を手に取って見てみると、味わい深さが感じ取れるでしょう。


主要な参考文献

 辻惟雄『日本美術史』 美術出版社 2009年

 岡田譲『日本の美術35 日本の漆工』 小学館 1975年

 荒川裕和『蒔絵』至文堂 1969年


主要な参考サイト

 「蒔絵買取のご案内」株式会社ますけんHP

 「舟橋蒔絵硯箱」国立文化財機構HP
 
 「八橋蒔絵螺鈿硯箱」東京国立博物館HP
 
 「蒔絵」コトバンクHP

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