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コラムコラム

刀剣・刀装品

新選組副長土方歳三の愛用した【和泉守兼定】2022/08/18

日本史には剣豪が数多く存在します。戦国時代の合戦や平和な時代と呼ばれる江戸時代でも剣豪は名刀を求めました。
その中で幕末に新選組の土方歳三は天然理心流の名手として、名刀の「和泉守兼定」を好み、何振りも使ったと言われています。土方が所持していた「兼定」は刀鍛冶の和泉守兼定の中でも十一代目もしくは十二代目が鍛刀したとされます。

和泉守兼定とは


日本刀は「大和伝」「山城伝」「備前伝」「相州伝」「美濃伝」という五つのグループに大別されます。そのうち土方の愛用した和泉守兼定は「美濃伝」の流れを汲みます。「美濃伝」は実践的な刀剣として、その造込みはやや薄手の重ね者が多く平肉が乏しいが、先反りがついているので切れ味が抜群であるのが特徴です。和泉守兼定もこの特徴を受け継いでいます。

実戦刀の和泉守兼定の特徴は以下となります。
鎬造りの刀が多く、地鉄の模様が緻密です。刀の面を見ると刃と並行な直線となっている模様が見えるものと、板目大肌混じりと言われる渦のような模様が現れているものがあります。刃文はやや大きく、三本杉になっており、小沸とよばれる細かい粒子が見える作品になります。切先の刃文は丸みが小さく、稀にかえります。柄に覆われている茎(なかご)は持ち手に相当する部分が先刃栗尻でのちの作品には入山形、鑢目筋大繩、鍋筋を中心に太鏨の銘を切り、裏にはほとんどの作品に年期が見られます。

これらを鍛刀した歴代の刀匠「和泉守兼定」のうち最も有名なのは二代目和泉守兼定こと通称「之定」です。これは刀剣の銘の定の文字を「㝎」と切っていたことに由来します。之定は美濃(現在の岐阜県関市)で戦国大名の刀剣を鍛刀したことで知られます。36人を切った逸話を持つ「歌仙兼定」をはじめ非常によく切れる実戦刀を生み出し、細川忠興や柴田勝家ら名のある武将も所持していました。

また土方の刀剣を作ったとされる十一代和泉守兼定も歴代の兼定の中で評価が高く、明治25年には皇太子だった大正天皇に刀を献上しています。別称として「十一代会津兼定」がありますが、これは三代目和泉守兼定の子、清右衛門が江戸時代に美濃から会津に移住したことによります。

新選組副長土方歳三とは


そのような数多くある和泉守兼定のうち、知名度が際立っている刀剣が土方歳三の「和泉守兼定」です。

土方歳三とはどのような人物でしょうか。

土方歳三は幕末に活躍した新選組の副長です。幕府に反抗する草莽の志士を取り締まり、京都の治安維持に努めました、近藤勇が新選組局長になると土方は副長に任命されます。池田屋事件では活躍を認められ、会津藩の松平容保から五百両を拝領されたほどでした。また蛤御門の変では京都御所の護衛の任につき、攘夷浪士の真木和泉を自害させるほどの戦功を立てています。新選組は土方のもっとも華やかで活躍した時期だともいえます。一方で局中法度と俗称される非常に厳しい規律を制定し、これに背く隊員を処断していたことから「鬼の副長」との異名も持っています。

そんな土方がいつごろから「和泉守兼定」を使うようになったかは不明です。ただ司馬遼太郎氏の小説である『燃えよ剣』の土方が江戸で「之定」の「和泉守兼定」を入手するのは創作です。史実として信ぴょう性が高いのは「和泉守兼定」を会津藩主であった松平容保から拝領されたものであるとされています。この説ならば当時の兼定は東北地方を拠点としていたので、松平容保から拝領されたという話にも辻褄が合います。

では土方歳三の和泉守兼定はどのような打刀なのでしょうか。現存している和泉守兼定は拵には会津塗が施されており真紅の色合いが美しく感じられます。意匠は鳳凰と牡丹です。鍔には七夕図が刻まれています。土方の洋装を纏った古写真がよく知られていますがこの写真で腰に差している日本刀が和泉守兼定だともいわれています。

土方歳三から託された和泉守兼定


兼定を土方が愛用したのは、大政奉還から函館戦争で銃弾に倒れるまでの二年間とされています。

農民から念願の武士になったのもつかの間、直後に江戸幕府が崩壊します。新選組は旧幕府軍として戊辰戦争に参加するも、敗戦を重ねます。隊員の脱走、離脱も相次ぎ、ついには新選組局長である近藤勇が、下総すなわち、現在の千葉県の流山市で新政府軍に捕らえられて斬首されました。残った土方と新選組隊員は近藤勇亡き後に旧幕府軍の中心人物として、新政府との戦いで多くの味方を失いながらも東北から北海道の箱館まで転戦しながら徹底抗戦します。しかし土方の奮闘むなしく箱館戦争で流れ弾に当たり遭えない最期を迎えます。しかし和泉守兼定は箱館戦争の最中、土方の小姓だった市村鉄之助が土方の生家まで形見として届けたとされています。

土方の所持していた和泉守兼定は刃こぼれがいくつも見つかり、柄糸は消耗して使い込まれていました。和泉守兼定を見た研師は数年しか使っていないのに激しい戦いをしていたと実感したと言われています。このような経緯により今でも和泉守兼定は現存し、土方の生家の土方歳三資料館に保管されています。


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