コラム
「100年の時を経て蘇ったガラスの芸術・薩摩切子」2021/08/06
幕末から明治初期の日本は、激動の時代を迎えて世の中が大きく変化し、それに伴って各地で新たな産業も生まれました。その1つであり、薩摩藩(鹿児島県)で製造されていたガラス工芸品が「薩摩切子」です。鮮やかな色ガラスに「ぼかし」と呼ばれるグラデーション、そして大胆かつ繊細な細工によって、多くの人々を魅了しています。
しかし、激しい時代の波に呑まれ、薩摩切子の生産は20年余りで一度途絶えてしまいました。現在生産されているのは、近年になって復刻されたものです。そのため当時品は大変貴重で、200点ほどした現存していないとされ、コレクター垂涎の品となっています。もちろん、現在生産されている薩摩切子も、当時品に引けを取らない逸品ばかりです。
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