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「100年の時を経て蘇ったガラスの芸術・薩摩切子」2021/08/06


幕末から明治初期の日本は、激動の時代を迎えて世の中が大きく変化し、それに伴って各地で新たな産業も生まれました。その1つであり、薩摩藩(鹿児島県)で製造されていたガラス工芸品が「薩摩切子」です。鮮やかな色ガラスに「ぼかし」と呼ばれるグラデーション、そして大胆かつ繊細な細工によって、多くの人々を魅了しています。

しかし、激しい時代の波に呑まれ、薩摩切子の生産は20年余りで一度途絶えてしまいました。現在生産されているのは、近年になって復刻されたものです。そのため当時品は大変貴重で、200点ほどした現存していないとされ、コレクター垂涎の品となっています。もちろん、現在生産されている薩摩切子も、当時品に引けを取らない逸品ばかりです。

幕末に生まれるもすぐに途絶え、後に復活



薩摩切子は江戸時代末期、第10代薩摩藩主島津斉興の時代に誕生しました。最初は薬品に耐えられるガラスの器づくりから始まり、11代藩主島津斉彬の時代には、色ガラスや細工の技術も向上。国の近代化を進める「集成館事業」の一環として生産が本格化します。

当時の日本は、欧米列強から開国や通商を要求され、厳しい状態にありました。そんな中、外国に負けない国づくりのために、斉彬は富国強兵・殖産興業を目指していたのです。つまり、薩摩切子は明確な官営事業、海外への輸出品として生産されていたといえます。これは、同じ時代に誕生した江戸切子が、庶民の文化として発展してきたのとは大きな違いです。

薩摩切子はイギリスやボヘミア、中国などのガラス工芸品を源流としつつも、それを凌駕するほどの技術を発展させました。特に紅色は、日本で初めて発色に成功したことから「薩摩の紅ガラス」と称賛されたほどです。海外でも高い評価を受けた薩摩切子は、まさに薩摩を代表する工芸品となり、斉彬の養女・天璋院篤姫の嫁入り道具にもなりました。

しかし、1858年に斉彬が急死すると、財政問題などから集成館事業の見直しが始まり、薩摩切子の生産は縮小。さらに、1863年の薩英戦争で工場が焼け落ちて大打撃を受けます。そして1877年(明治10年)頃には、薩摩切子の技術は途絶えてしまったのです。残された職人たちは、江戸に上って薩摩切子の技術を伝え、江戸切子に影響を与えたとされています。

復刻の動きが始まったのは、幻となってから約100年後の1985年(昭和60年)です。現存する当時品や資料は少なく、復刻は困難を極めましたが、職人や研究者たちの熱意によってついに実現しました。1989年(平成元年)には、鹿児島県の伝統的工芸品に認定。現在は、当時品を忠実に再現するだけでなく、新たな発想を取り入れた作品も生産されています。

薩摩切子の魅力は「ぼかし」。色のグラデーションが見事



薩摩切子の最大の特徴である「ぼかし」には、ガラスの厚さが関係しています。透明なガラスの上に色ガラスを溶着させる技術を「色被(いろかぶせ)」といいますが、西洋の色被ガラスが型を使うのに対し、薩摩切子は型を用いません。溶かした色ガラスを手作業で被せていくので、2~3mmの厚い色ガラス層ができあがります。

ここへ切子を施すと、その深さによって色の抜け方が変化。温かみのある美しいグラデーションが生まれるのです。加えて、色ガラスの層が厚いため、グラインダーを使った大胆なカッティングも可能になります。彫りの深さをも微妙に調整しながら繊細な切子を施すのは、熟練の職人でなければ成しえません。

色は紅、藍、緑、黄、金赤、島津紫の6色が基本ですが、現在は「二色衣」をはじめとする新たなデザインも取り入れられています。この淡い色合いと「ぼかし」が相まって、西洋のシャープなガラス工芸とは異なる魅力を生み出すのです。まさに、日本が世界に誇る工芸品といえるでしょう。

ちなみに、同時期に誕生した江戸切子と比較すると、色ガラスの厚さや切子のスタイルなどに違いがあります。江戸切子は色ガラス層が薄く細工が鋭く、コントラストがはっきりしていて、より鮮やかな印象です。また、江戸切子は庶民的な文様が多いのに対し、薩摩切子は主に輸出用に生産されていたためか、豪華な文様が中心となっています。

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