人間国宝
室町時代から続く家伝を継承 本阿彌日洲2018/03/06
室町幕府の初代征夷大将軍足利尊氏。その尊氏の刀剣奉行を務めた妙本を家祖に、以来刀剣の研磨・手入れ・鑑定を家業として約700年続けている本阿彌家は、本家・分家合わせて13家があり、江戸時代には刀剣鑑定に不動の地位を築きました。
刀剣研磨の分野で人間国宝に認定された本阿彌日洲は若くして本阿彌家を継ぎ、700年の家伝の鑑定・研磨の技を学び、伊勢神宮内宮を始めとする寺社の宝刀を研磨しました。
(現港区新橋付近)に刀剣の研磨と鑑定を行う平井千葉の長男として生まれました。父平井千葉は近世の名人と謳われた人物で、特に相州伝の研磨では天下一と評された程の腕前を持っていました。その父に12歳の頃から研磨と鑑定の手ほどきを受け、厳しい修業にも負けず若くして頭角を現すようになりました。
本阿彌家当代となった日州は1931年に内務省神社局の命により伊勢神宮内陣の宝刀の研磨を始め、明治神宮内陣の御宝刀、国宝・重要美術品などの研磨に従事。1943年には陸軍省委嘱軍刀審査委員を務め、古刀から現代刀に至る研磨に卓越した技を示し、特に相州物、大和物などの各伝の刀剣類の研磨を得意としました。
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