人間国宝
銅鑼作りのパイオニア 魚住為楽2017/12/11
魚住為楽は銅鑼という特殊な金属工芸の分野で、他に比べる者がいない斯界の第一人者として、昭和30年に重要無形文化財「銅鑼」の技術保持者に認定されました。一般に工芸技術は、完成した作品が見せる形や加飾などの美しさが評価の対象となりますが、魚住為楽の銅鑼は、形や姿に加えて「音色」そのものも評価の対象となったいう、極めて異例な認定となりました。
おり、日本においては中国から伝わり、宗教的儀式に使われるようになりました。やがて軍陣用、歌舞伎、船舶の出帆の合図などとして使用されましたが、次第に茶席での茶道具の一つとして用いられるようになり、形・音色ともに洗練されていきました。
昭和10年5月、為楽が銅鑼造りの名工として世に出る記念すべき日が訪れます。この日、金沢の工芸奨励会鑑監査のため、美術院長で東京美術学校長の正木直彦が、図案の島田佳矣、陶芸の板谷波山、金工の香取秀真、清水亀蔵、漆芸の六角紫水を同行し金沢に来ていました。これらの人たちを加賀象嵌作家の山川孝次に紹介され、これをきっかけに彼らに技術を認められ、中央に知られる事になりました。
2023/06/01陶磁器

2023/05/01陶磁器

2023/04/17煎茶道具

2023/02/20陶磁器

2023/02/01中国美術
|
|
|
|
|
|
|