人間国宝
エジプト美術に魅了された彫金家 海野清2017/08/14
1955年。この年、歴史上または芸術上価値が高い無形文化財の中で、特に重要なわざ(重要無形文化財)を体得・体現している人を「保持者」として初めて認定が行われました。同年「彫金」の分野で認定された海野清は、重要無形文化財の前身、「帝室技芸員」に認定され明治期の巨匠と称された海野勝珉の四男として東京に生まれた彫金家です。
野勝珉の四男として東京に生まれました。早稲田大学にて法学を学んでいましたが、中退して東京美術学校(現東京芸術大学)に入り直し、金工を学び1911年に卒業しました。水戸金工の彫金技法を伝える帝室技芸員であった父に師事し、鏨を深く鋭く使う水戸彫金特有の彫技を継承しました。
フランスでの留学中にはルーブル美術館や大英博物館、カイロ博物館などで古代エジプト美術やペルシャ美術に魅了され、調査・研究に没頭しました。技術面では日本の彫金技術がいかに優れているかを再認識し、帰国後はヨーロッパの感覚を日本の技術でもって体現するという、彫金界において全く新しい作風をつくりあげました。
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