人間国宝
硬い鉄でやわらかい作品づくりを追求 高橋敬典2017/07/31
山形県山形市銅町。この町の歴史は古く、康平年間(1058-1064)に源頼義が武器製造のために京都から鋳物工を招いたのが始まりと伝えられています。江戸時代になると領主となった最上義光によって、京都、会津、越前あたりから鋳物師を移して銅町としました。昭和15年には全国各地の民芸品を調査していた柳宗悦が、自著の中で銅町の手仕事などを紹介し、「山形市で是非訪れなければならないのは銅町であります。」とも記しています。
茶の湯釜の部門で人間国宝に認定された高橋敬典が家業の鋳物業を継いだのはちょうどその頃で、銅町での鋳物産業が活気に溢れていた時代でもありました。
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