人間国宝
古九谷継承から彩釉磁器へ 三代徳田八十吉2017/04/17
三代徳田八十吉は、伝統的な古九谷の技法を基に、素材や表現方法のすべてにわたり、彩釉磁器の世界に前人未到の独創的な表現を展開した陶芸家です。20歳で家業に入り、初代から九谷焼上絵釉薬を、陶の造形作家である父・二代からは現代陶芸を習得しました。伝統と革新に向き合う日々の中で、「現代の九谷の色絵とは何か」という問いを常に探究。色釉そのものの流れや輝きを大胆に打ち出す表現に挑み、初代八十吉ゆかりの「碧明釉」「深厚釉」と称される釉を現代に再解釈した表現を展開し、平成9年に彩釉磁器の分野で重要無形文化偉材保持者に認定されました。
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