骨董
寛永通宝の偽物の見分け方|価値の高い種類や宝永通宝も解説2026/02/05
寛永通宝は江戸時代に広く流通した古銭ですが、偽物も多く存在します。
この記事では、自分でできる寛永通宝の偽物の見分け方をはじめ、価値の高いレアな種類の特徴や、よく似た宝永通宝との違いについても解説します。
手元にある寛永通宝の価値を正しく知るため、基本的な判別方法を学びましょう。
寛永通宝の真贋を判断するには、専門的な知識が必要な場合もありますが、自分自身で確認できる基本的なポイントがいくつかあります。
ここでは、初心者でも実践しやすい5つの見分け方を紹介します。文字の書体や素材の質感、重さといった要素を総合的にチェックすることで、偽物かどうかをある程度見極めることが可能です。
寛永通宝の真贋を見極める上で、「寶」の字の書体は非常に重要なポイントです。
特に注目すべきは、「貝」の下の部分の形で、これがカタカナの「ス」のように見えるものは「足永」と呼ばれ、特定の年代や鋳造地で作られた本物の特徴とされています。
一方で、この部分が「ハ」の字に見えるものも存在します。
偽物の場合、この特徴的な部分の作りが曖昧であったり、文字のハネやトメが不自然であったりすることが多いです。
本物は文字の輪郭がはっきりしているのに対し、偽物は文字が潰れていたり、線が細すぎたり太すぎたりと、全体のバランスが悪い傾向にあります。
この「寶」の字の違いは、基本的な見分け方として有効です。
「寛永通寳」の4文字全体のバランスも、真贋を見分けるための重要な手がかりです。
本物の寛永通宝は、長い年月をかけて鋳造された中で、文字の配置や大きさに一定の様式が確立されています。
文字が中央の穴に対して均等に配置され、全体のバランスが整っているのが特徴です。
一方、偽物は文字の大きさが不揃いであったり、特定の文字だけが傾いていたり、中心からずれていたりするケースが多く見られます。
手元にある寛永通宝を平らな場所に置き、真上から眺めて文字の配置に違和感がないかを確認することが、有効な見分け方の一つです。
寛永通宝の材質は、真贋を見分ける上で基本的なチェック項目です。
本物の寛永通宝は、主に銅を材料として鋳造されていますが、鉄で作られたものも存在します。
これに対して、偽物には真鍮やアルミ、錫といった安価で加工しやすい別の金属が使われることが少なくありません。
真鍮製であれば黄色っぽい光沢があり、アルミ製であれば銀色で明らかに軽いなど、銅とは異なる質感や色味から偽物だと判断できます。
特に、現代の硬貨のような不自然な光沢があったり、磁石に強く反応したりする場合は注意が必要です。
見た目の色や質感に違和感がないかを確認する見分け方は、誰でも簡単に実践できます。
重さは、寛永通宝の真贋を見極めるための物理的な見分け方として非常に有効です。
寛永通宝は種類によって多少の差はありますが、一般的な銅製のものであれば、重さはおおよそ3グラムから5グラム程度が目安となります。
偽物は、コストを抑えるためにアルミなどの軽い金属で作られたり、本物から型を取る過程で厚みが薄くなったりするため、本物と比較して明らかに軽い傾向があります。
手に持ったときに感じる「ずっしり感」がなければ、偽物の可能性を疑うべきです。
複数の寛永通宝を持っている場合は、それぞれの重さを比べてみることで、極端に軽いものを判別しやすくなります。
寛永通宝の表面に付着している緑色のサビ(緑青)の状態も、真贋の重要な見分け方です。
長い年月を経て自然に発生した緑青は、古銭の風合いとして価値の一部と見なされることもあります。
本物の緑青は硬く、簡単には剥がれません。
しかし、偽物の場合、古く見せるために薬品などを使って人工的にサビを付着させていることがあります。
人工的なサビは、色が不自然に鮮やかだったり、表面に均一に付着しすぎていたり、指でこすると簡単に剥がれ落ちたりする特徴があります。
サビの状態を注意深く観察し、不自然な点がないかを確認することで、偽物を見抜く手がかりになります。
一般的に流通している寛永通宝の多くは高価ではありませんが、中には「母銭」や「島屋文」といった非常に価値の高いレアな種類が存在します。
こうした希少品は高額で取引されるため、偽造の対象となりやすく、非常に精巧な偽物が多く出回っています。
基本的な見分け方だけでは真贋の判断が困難なケースも少なくありません。
価値が高いとされる寛永通宝を入手した際や、手元の古銭がレアな種類かもしれないと感じた場合は、特に慎重な確認が求められます。
母銭は、市場に流通させるための銭貨(子銭)を鋳造する際の原型となるもので、現存数が少ないため非常に価値の高いレアな古銭です。
本物の母銭は、子銭よりも一回り大きく、厚みがあり、刻印されている文字が深くはっきりしているのが特徴です。
これに対し、偽物の多くは流通している子銭から型取りして作られるため、本物の母銭よりもサイズが小さく、文字の輪郭が甘くぼやけた印象になります。
また、縁のヤスリがけの跡が不自然であったり、全体の質感が均一でなかったりする場合も偽物を疑うべきです。
希少価値の高さから、母銭の真贋を見極めるには専門的な知識が必要とされます。
島屋文は、寛永通宝の中でも特に人気の高いレアな種類で、その特徴的な書体から高額で取引されています。
「寳」の字の「貝」の部分が独特の形状をしているのが最大の特徴です。
偽物もこの書体を模倣していますが、本物が持つ文字の力強さやシャープさがなく、全体的にのっぺりとした印象を受けます。
また、本物の島屋文は重厚感がありますが、偽物は厚みが薄かったり、使われている金属の質感が異なったりすることが多いです。
非常に精巧な偽物も存在するため、書体のわずかな違いや全体の雰囲気から真贋を判断するには、多くの本物と比較する経験が求められます。
松本銭は、信濃国松本で鋳造された寛永通宝の一種で、その特徴から価値のある古銭として知られています。特に「寳(宝)」の字の左半分が大きく右上方に傾いている「斜宝」と呼ばれる書体が有名です。
偽物では、この「斜宝」を模倣しようとするものの、書体のバランスが崩れていたり、細部の表現が不自然だったりすることがあります。また、松本銭には銅製のものが確認されていますが、偽物では異なる材質で作られていることもあります。
鋳造地による細かな違いは、寛永通宝の鑑定を難しくする要因の一つであり、松本銭のような人気のある種類は偽物も多いため、正確な判断には注意が必要です。
寛永通宝と混同されやすい古銭に「宝永通宝」があります。
これは「寳永通寳」と刻印されており、寛永通宝とは異なる江戸時代の銭貨です。
宝永通宝は寛永通宝よりもサイズが大きく、重厚感があるのが特徴で、その偽物も存在します。
偽物の見分け方としては、まず文字が「寛永」ではなく「寳永」であることを確認します。
その上で、本物の宝永通宝が持つ重厚感がなく、サイズが小さい、あるいは厚みが薄く軽いものは偽物の可能性が高いです。
また、本物の裏面には「永久世用」の文字と印がありますが、偽物ではこの部分の作りが雑であったり、省略されていたりします。
寛永通宝との違いを正しく理解しておくことが重要です。
紹介した見分け方を試した結果、手元の寛永通宝がレプリカや模造品である可能性を検討されている場合、その後の対応について疑問が生じるかもしれません。
模造品や真贋が不明な古銭については、信頼できる専門家へ依頼をするか、適切に対応できるだけの知識を身につけましょう。
結論として、偽物やレプリカの寛永通宝に古銭としての価値はなく、買取価格がつくことは基本的にありません。
古銭買取業者は、真贋を厳しく鑑定した上で本物のみを買い取るため、偽物は査定の対象外となります。
ただし、例外として、お土産品などではなく、金や銀といった貴金属で作られたレプリカであれば、素材そのものの価値で買い取ってもらえる可能性があります。
しかし、一般的に見つかる寛永通宝の偽物は、真鍮やアルミなどの安価な金属で作られているため、資産価値は期待できません。
真贋鑑定の結果、偽物と確定した場合は、古銭としての売却は不可能と考えるのが妥当です。
偽物の寛永通宝には古銭としての価値がないため、処分する際は不用品として扱うことになります。
最も一般的な方法は、お住まいの自治体が定めるルールに従い、金属ゴミとして廃棄することです。
材質が不明な場合でも、多くの自治体では不燃ゴミや小物金属として回収しています。
ここで最も注意すべき点は、偽物と知りながら本物と偽って第三者に売却したり譲渡したりしないことです。
このような行為は詐欺罪に問われる可能性があり、フリマアプリなどで安易に出品することも深刻なトラブルの原因となります。
真贋が不明な場合も含め、責任を持って適切に処分することが求められます。
これまで紹介したポイントを確認しても、自分だけで寛永通宝の真贋を100%正確に判断するのは非常に困難です。
特に価値の高い種類は偽物も精巧に作られているため、少しでも判断に迷う場合は、専門家へ査定を依頼することを強くおすすめします。
古銭の買取を専門とする業者や、経験豊富な鑑定士が在籍する骨董品店などに持ち込めば、無料で真贋を鑑定してくれることがほとんどです。
専門家は数多くの古銭を見てきた経験から、書体のわずかな違いや金属の質感、経年変化の様子などを総合的に判断してくれます。
最近ではLINE査定や出張査定など便利なサービスもあるため、気軽に相談するのが最も確実で安心な方法です。
ここでは、寛永通宝の偽物や真贋の見分け方について、多くの人が抱きがちな疑問点や不安をQ&A形式で解説します。
価値がつきにくい寛永通宝の特徴や、信頼できる鑑定先の選び方など、より具体的な情報を取り上げます。
江戸時代に大量に鋳造され、広く流通した「新寛永」と呼ばれる銅銭は、現存数が非常に多いため価値がつきにくい傾向にあります。
特に、サビや摩耗が激しく文字が読みにくい状態のものは、一枚数円程度の価値になることも少なくありません。
レアな種類でなければ、高額な価値は期待しにくいのが実情です。
古銭の買取を専門に行っている業者や、経験豊富な鑑定士が在籍する骨董品店に依頼するのがおすすめです。
真贋の鑑定だけでなく、現在の市場価値に基づいた正確な査定が期待できます。
多くの業者では無料査定を行っているため、まずは気軽に相談してみると良いでしょう。
寛永通宝は鋳造された年代や場所、書体の違いによって非常に多くの種類が存在し、細かく分類すると数千種類にも及ぶといわれています。
そのため、中には希少価値の高いレアなものが含まれており、古銭収集家の間でも人気の高い古銭の一つとして知られています。
寛永通宝の偽物を見分けるためには、「寶」の字の形や全体の書体バランス、材質、重さ、サビの状態などを確認する見分け方が有効です。
しかし、母銭や島屋文といったレアな種類になるほど偽物は精巧になり、素人目での真贋の判断は困難を極めます。
また、よく似た古銭である宝永通宝との違いも理解しておく必要があります。
自分での判断に自信が持てない場合や、手元にある寛永通宝の正確な価値を知りたい場合は、無理に自己判断せず、古銭の専門家や買取業者に査定を依頼するのが最も確実で安全な方法です。
古美術ますけんでは古銭の買取を強化しております。お引っ越しや遺品整理などで、現在ご使用になっていない或いは保管されたままになっている古銭がございましたら、ぜひ古美術ますけんまでご連絡ください。

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