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骨董

一円銀貨の価値と本物の見分け方2026/09/14

明治24年 新一圓銀貨<br />

「明治24年 新一圓銀貨」/出典:ますけん


一円銀貨は、明治時代に発行された日本初の洋式銀貨です。
その価値は発行された年代や種類、保存状態によって数千円から数百万円まで大きく変動します。
この記事では、買取金額の目安や、現存数が少なく価値の高い「特年」の紹介、そして本物と偽物を見分けるための鑑定ポイントについて詳しく解説します。

【年号別】一円銀貨の価値はいくら?買取金額の目安


一円銀貨の価値と本物の見分け方

一円銀貨の買取価格は、発行年と保存状態によって大きく左右されます。
特に発行枚数が少ない「特年」と呼ばれる年号の価値は高くなる傾向にあります。
一般的な年号のものでも、状態が良ければ数千円から数万円の価格がつく可能性があります。

以下は、並品から美品の状態を想定した買取相場の目安です。
正確な価値を知るためには、専門家による査定が不可欠です。
明治3年(旧):100,000円〜
明治7年:10,000円〜
明治8年(特年):300,000円〜
明治13年(特年):150,000円〜
明治20年:3,000円〜
明治30年:5,000円〜
明治38年:3,000円〜


希少価値の高い「特年」の一円銀貨は買取価格が跳ね上がる


一円銀貨の中でも、発行枚数が少ない特定の年号のものは「特年」と呼ばれ、非常に高い価格で取引されることがあります。
代表的な特年としては、明治8年や13年などが挙げられます。これらの年の銀貨は現存数が少ないため、状態の良いものでは数十万円、未使用品であれば数百万円の価値がつくこともあります。

また、明治45年の一円銀貨も希少価値があるとされ、市場に出れば高額で取引されることがあります。


状態の良し悪しで買取価格は大きく変動する


古銭の価値は、その保存状態に大きく影響されます。
専門家は「未使用」「極美品」「美品」「並品」といった基準で状態を評価し、査定額を決定します。
例えば、表面の摩耗がほとんどなく、製造時の輝きが残っている「未使用」品は、並品に比べて何倍もの価格がつくことがあります。

傷や汚れ、サビが多いと価値は下がってしまうため、保管する際は専用のコインホルダーやケースに入れることが重要です。

あなたの一円銀貨はどれ?3つの主な種類と特徴


一円銀貨の価値と本物の見分け方
「明治24年 新一圓銀貨」/出典:ますけん

一円銀貨は、明治時代に発行された貨幣で、大きく分けて「旧一円銀貨」「新一円銀貨」「貿易銀」の3種類が存在します。
それぞれデザインや発行年、目的が異なり、価値も大きく変わります。
お手元の一円銀貨がどの種類に該当するのか、それぞれの特徴を理解することで、その価値をより正確に把握できます。


旧一円銀貨(明治3年〜4年発行)


旧一円銀貨は、明治3年と4年の2年間だけ製造された最初期の一円銀貨です。
表面に大きく描かれた龍の周囲に「大日本・明治〇年・一圓」の文字があり、裏面には菊紋と桐紋に囲まれた日章(旭日)がデザインされています。
発行期間が短く、現存数が少ないため希少価値が高く、状態の良いものであれば高額での買取が期待できる種類です。


新一円銀貨(明治7年〜45年発行)


新一円銀貨は、明治7年から長期間にわたって製造された、最も一般的に見られるタイプです。
表面中央に「一圓」の文字、裏面に龍図が描かれているのが特徴です。

発行時期によって直径が異なる「大型(明治7年〜20年)」と「小型(明治21年〜38年)」に分類されます。
特に発行枚数の少ない特年号は、コレクターからの人気が高く、高値で取引されています。


貿易銀(明治8年〜10年発行)


貿易銀は、明治8年から10年までの3年間、海外との貿易決済専用に発行された特殊な銀貨です。
デザインは新一円銀貨と似ていますが、表面に「貿易銀」という文字がはっきりと刻まれているため、簡単に見分けがつきます。
発行枚数が非常に少なく、特に明治9年銘は希少性が高いため、一円銀貨全体の中でも特に高額で取引される種類の一つです。


「丸銀」の刻印がある銀貨の意味とは?


一円銀貨には「丸銀」という刻印が見られることがあります。この刻印は、貨幣が発行された後、政府によって外地(台湾や朝鮮半島など)での使用を認めるために打たれたものです。

この刻印は、その銀貨が海外で流通していた歴史を示す証ですが、一般的に後から付けられた印とみなされ、買取価格に影響を与えることがあります。

プロが実践する本物の一円銀貨を見分ける5つのポイント


一円銀貨の価値と本物の見分け方
「明治24年 新一圓銀貨」/出典:ますけん

一円銀貨は価値が高く人気があるため、精巧な偽物やレプリカが数多く出回っています。
専門家でなくても、いくつかのポイントを押さえることで真贋の基本的な鑑定が可能です。
ここでは、本物の一円銀貨を見分けるための5つのチェックポイントを紹介します。

少しでも違和感を覚えたら、安易に本物と判断せず、専門家への鑑定依頼を検討してください。


ポイント1:重さを測る(基準は26.96g)


真贋鑑定の最も基本的なポイントは、銀貨の重さを測ることです。
本物の一円銀貨(新一円銀貨)の重さは、26.96gと定められています。

0.01g単位で計測できるデジタルスケールで重さを測り、この数値から大きく外れている場合は偽物の可能性が高いです。
偽物は安価な金属で作られていることが多く、本物と同じ重さを再現するのは困難です。


ポイント2:直径と厚さを確認する


重さと同様に、サイズも重要な鑑定ポイントです。
本物の一円銀貨は、種類によって直径が定められています。
旧一円銀貨と新一円銀貨(大型)の直径は約38.6mm、新一円銀貨(小型)は約38.1mmです。

ノギスなどを使って正確に計測し、規定のサイズと一致するか確認します。
偽物はサイズが不正確であったり、厚みが不自然であったりする場合があります。


ポイント3:磁石がくっつかないか試す


本物の一円銀貨は、銀の品位が90%(銀900/銅100)であるため、磁石には反応しません
一方、偽物は鉄やニッケルといった磁石に反応する安価な金属で作られていることがよくあります。
そのため、磁石を近づけてみて、もし引き寄せられるようであれば偽物と判断できます。

ただし、磁石に反応しない素材で作られた偽物も存在するため、この方法だけで本物と断定はできません。


ポイント4:龍の鱗などデザインの精巧さを見る


本物の一円銀貨は、打刻の圧力が高く、デザインが非常に精巧です。
特に裏面の龍の鱗やヒゲ、表面の文字の「ハネ」や「トメ」といった細部がシャープに表現されています。
偽物は、鋳造で作られることが多く、デザインが全体的に甘く、のっぺりとした印象を受けます。

ルーペで細部を観察し、彫りの深さや鮮明さを比較することが有効です。


ポイント5:側面のギザ(歯車)をチェックする


銀貨の側面にあるギザギザ模様(リーデッドエッジ)も、真贋を見分ける重要な手がかりです。
本物のギザは、間隔が均一でエッジが立っており、非常に精巧に作られています。
一方、偽物はギザの幅が不均一であったり、加工が粗雑で潰れていたりすることが多いです。

側面の状態を注意深く観察し、加工の精度を確認してください。

一円銀貨に関するよくある質問


ここでは、一円銀貨の取り扱いや売却に関する、よくある質問とその回答をまとめました。

Q1:汚れている一円銀貨は磨いた方が価値が上がりますか?


A:いいえ、絶対に磨かないでください。
古銭は製造されてから経てきた時間の痕跡も価値の一部です。
磨くことで表面に細かい傷がつき、歴史的な風合いが損なわれてしまい、かえって価値を大幅に下げてしまいます。

汚れや黒ずみはそのままの状態で査定に出すのが最善です。

Q2:一円銀貨のレプリカや偽物でも買い取ってもらえますか?


A:いいえ、基本的には買い取ってもらえません
通貨として作られたものの偽物は、法律上の問題もあり価値がありません。
ただし、骨董品市場では「参考品」や「資料品」として、ごく稀に数百円程度の値段がつくことがありますが、資産価値は期待しない方が良いでしょう。

Q3:一円銀貨を少しでも高く売るためのコツはありますか?


A:古銭の価値を正しく判断できる、専門の買取業者に査定を依頼することが最も重要です。
鑑定書や購入時のケースなどの付属品があれば、一緒に提出しましょう。
また、複数の業者から見積もりを取り、査定額や対応を比較検討することで、納得のいく価格での販売につながります。
古銭の専門業者への依頼については「古銭買取のご案内」で詳しく紹介しています。

まとめ


一円銀貨の価値は、発行された年号、種類(旧・新・貿易銀)、そして保存状態の3つの要素によって大きく決まります。
特に発行枚数の少ない「特年」の銀貨や、未使用に近い状態のものは高額で取引される可能性があります。
偽物も多く流通しているため、重さや直径、デザインの精巧さなどを確認することが重要です。

しかし、最終的な価値判断は専門的な知識を要するため、正確な価値を知りたい場合は、信頼できる古銭専門の買取業者に鑑定を依頼することをおすすめします。

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東京都・神奈川県を中心に、多くのお客様の査定・買取を担当してきたスタッフが執筆。骨董品・美術品・古道具の専門知識に加え、遺品整理や生前整理の現場経験も豊富。地域に根ざした視点で、買取のポイントや市場の動き、品物の魅力を丁寧に解説し、安心してご利用いただける情報提供を心がけています。

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