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コラムコラム

絵画

レオナルドダヴィンチの作品ランキング15選!名画の見どころから所蔵美術館まで解説2026/08/26

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品

最後の晩餐/出典:パブリックドメインQ
この記事ではレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な名画を、見どころや背景とともにランキング形式で紹介します。

レオナルド・ダ・ヴィンチとは?「万能の天才」が生んだ作品の魅力


レオナルド・ダ・ヴィンチは、15世紀から16世紀にかけてイタリアで活躍した、ルネサンス期を代表する芸術家です。
絵画だけでなく、彫刻、建築、音楽、科学、数学、解剖学など、あらゆる分野で類稀な才能を発揮したことから「万能の天才」と称されています。
彼の作品の魅力は、徹底した観察眼から生まれる写実的な表現と、人物の心理を深く描き出す洞察力にあります。

輪郭線をぼかす「スフマート」技法など、革新的な特徴を持つ絵画は、後世の芸術家に大きな影響を与えました。
この記事では、彼の作品について、その魅力と特徴を解説していきます。

レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作品ランキングTOP15


レオナルド・ダ・ヴィンチの作品
モナリザ/出典:パブリックドメインQ

レオナルド・ダ・ヴィンチは、その生涯で数多くの作品を手がけましたが、現存する絵画は20点に満たないと言われています。
しかし、その一つひとつが美術史における傑作として輝きを放っています。
ここでは、特に有名で影響力の大きい名作を集め、ランキング形式で紹介します。

世界で最も知られる肖像画から、未完でありながら革新性に満ちた作品まで、天才の残した珠玉の作品群をご覧ください。


【第1位】モナ・リザ|所蔵:ルーヴル美術館


「モナ・リザ」は、世界で最も有名な肖像画として知られ、フランスのルーブル美術館に所蔵されています。
モデルの正体や背景に隠された謎など、多くのミステリーが人々を引きつけてやみません。
特に、見る角度によって優しくも、冷ややかに見える不思議な微笑みは最大の魅力です。

この表情は、輪郭を煙のようにぼかす「スフマート」技法を駆使して描かれており、生きているかのようなリアリティを生み出しています。
ダ・ヴィンチの探究心と芸術性が結実したこの作品を一目見ようと、今もルーブルには世界中から多くの人が訪れます。


【第2位】最後の晩餐|所蔵:サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会


「最後の晩餐」は、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂に描かれた壁画です。
イエス・キリストが12人の弟子の中に裏切り者がいることを告げた、最も劇的な瞬間を捉えています。
弟子たちの驚き、怒り、疑いといった多様な感情が見事に描き分けられており、その心理描写は圧巻です。

また、消失点をキリストの頭部に置いた完璧な一点透視図法が用いられ、鑑賞者を引き込むような空間の奥行きを生み出しています。
食堂の壁と一体化したこの作品は、その場にいるかのような臨場感を鑑賞者に与えます。


【第3位】ウィトルウィウス的人体図|所蔵:アカデミア美術館


「ウィトルウィウス的人体図」は、古代ローマの建築家ウィトルウィウスの理論に基づき、人体の理想的な比率を円と正方形の中に描いた素描です。
芸術的な美しさだけでなく、解剖学的な正確さも兼ね備えており、ダ・ヴィンチの科学と芸術への深い探求心が見て取れます。

この素描は、人体が小宇宙(ミクロコスモス)であるというルネサンスの思想を象徴する作品としても知られています。
人間のプロポーションの調和を見事に示したこのドローイングは、彼の科学的探究と芸術的表現が融合した代表例の一つです。


【第4位】白貂を抱く貴婦人|所蔵:チャルトリスキ美術館


ポーランドのクラクフにあるチャルトリスキ美術館が所蔵する「白貂を抱く貴婦人」は、ダ・ヴィンチの4点しか現存しない女性肖像画の一つです。
この絵のモデルは、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの愛妾であったチェチーリア・ガッレラーニとされています。
彼女が抱く白貂は、純潔の象徴であると同時に、ミラノ公の紋章とも関連付けられています。

鑑賞者の視線に応えるかのようなモデルの知的な表情と、写実的に描かれた白貂の毛並みが見どころで、光と影の巧みな表現が彼女の内面までも描き出しているようです。


【第5位】受胎告知|所蔵:ウフィツィ美術館


フィレンツェのウフィツィ美術館に収められている「受胎告知」は、ダ・ヴィンチが20代前半に描いたとされる初期の代表的な絵画です。
大天使ガブリエルが聖母マリアを訪れ、神の子を身ごもったことを告げる荘厳な場面が描かれています。
背景に描かれた糸杉や、マリアが読む本が置かれた書見台の緻密な描写には、彼の科学的な観察眼が光ります。

特に、天使の翼は実際の鳥の翼を研究して描かれたとされ、そのリアリティは他の同時代の絵画と一線を画しています。


【第6位】サルヴァトール・ムンディ|所蔵:個人蔵


「サルヴァトール・ムンディ」は、「救世主」を意味するキリストを描いた作品です。
長年行方が分からず、ダ・ヴィンチの弟子による作品とされていましたが、2005年に再発見され、後に真筆と認定されました。
2017年のオークションでは、美術品として史上最高額となる約4億5000万ドルで落札され、世界的なニュースとなりました。

左手に水晶玉を持ち、右手で祝福を与えるキリストの姿は、神秘的な雰囲気をまとっています。
現在は個人の所蔵となっており、一般公開はされていません。


【第7位】洗礼者聖ヨハネ|所蔵:ルーヴル美術館


「洗礼者聖ヨハネ」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの晩年の傑作の一つで、彼が最後に描いた絵画とされています。
暗闇の中からヨハネが浮かび上がるように描かれており、明暗の対比を強調する「キアロスクーロ」という技法が効果的に用いられています。
天を指さす右手は、救世主の到来を告げる象徴的なポーズです。

その一方で、ヨハネの表情は中性的で妖艶な微笑みをたたえており、宗教画でありながら観る者に官能的な印象も与える、非常にミステリアスな作品です。


【第8位】岩窟の聖母|所蔵:ルーヴル美術館


「岩窟の聖母」は、聖母マリアと幼子イエス、そして幼児洗礼者ヨハネと天使が岩窟に集う場面を描いた作品です。
この主題で描かれた作品は2点存在し、初期のバージョンはパリのルーヴル美術館に、後期のバージョンはロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されています。

ダ・ヴィンチは、当時主流だったフィレンツェやローマの画壇から離れ、ミラノでこの革新的な構図を生み出しました。
岩の質感や植物のリアルな描写、そしてスフマート技法による柔らかな光の表現が、神秘的な雰囲気を高めています。


【第9位】ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像|所蔵:ナショナル・ギャラリー(ワシントン)


レオナルド・ダ・ヴィンチの作品
ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像(1474-1478)/出典:パブリックドメインQ

「ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像」は、アメリカのワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されており、アメリカ大陸で見ることができる唯一のダ・ヴィンチの絵画です。
モデルは15世紀フィレンツェの若い貴婦人で、その憂いを帯びた表情は、彼女が婚約の破棄、あるいは恋人のプラトニックな詩に心を痛めていたことを示唆しているとも言われています。

背景に描かれた風景や、人物の肌の柔らかな質感は、まるで彫刻のような立体感を持ち、ダ・ヴィンチの卓越した描写力を物語っています。


【第10位】聖アンナと聖母子|所蔵:ルーヴル美術館


ルーヴル美術館が所蔵する「聖アンナと聖母子」は、聖母マリアの母であるアンナ、聖母マリア、そして幼子キリストの3人を描いた作品です。
キリストは子羊を抱きしめようとし、マリアがそれを止めようとしています。
その様子をアンナが穏やかな表情で見守るという複雑な構図が特徴です。

3人の人物が一体となるようなピラミッド型の安定した構図と、それぞれの優しい眼差しが、家族の愛情とこれからキリストが背負う運命を同時に描き出しています。


【第11位】東方三博士の礼拝|所蔵:ウフィツィ美術館


「東方三博士の礼拝」は、ダ・ヴィンチがミラノへ移る前にフィレンツェの修道院から依頼を受けて制作を始めましたが、未完成に終わった作品です。
聖母子を中心に、礼拝する三博士や馬に乗った人々が渦巻くように配置されたダイナミックな構図は、それまでの伝統的な宗教画の表現を覆す革新的なものでした。

背景には建物の下絵や戦闘場面などが描かれ、ダ・ヴィンチの多様な関心がうかがえます。
未完成でありながら、彼の構想力と創造性の豊かさを伝える重要な作品です。


【第12位】ブノワの聖母|所蔵:エルミタージュ美術館


ロシアのエルミタージュ美術館に所蔵されている「ブノワの聖母」は、ダ・ヴィンチが20代の頃に描いた初期の作品です。
聖母マリアが幼いキリストに花(アザミ)を見せ、キリストがそれに手を伸ばすという、母と子の日常的で微笑ましい瞬間が描かれています。

若き日の作品でありながら、人物の自然な表情や仕草を捉える観察眼、そして輪郭をぼかすスフマート技法の萌芽が見られます。
この親密な描写は、従来の荘厳な聖母子像とは一線を画すものであり、彼の革新的な絵画技法の一端を示しています。


【第13位】リッタの聖母|所蔵:エルミタージュ美術館


レオナルド・ダ・ヴィンチの作品
リッタの聖母(1490)/出典:パブリックドメインQ

「リッタの聖母」もまた、エルミタージュ美術館が誇るダ・ヴィンチの作品です。
授乳する聖母マリアと、その胸に抱かれる幼子キリストが描かれています。
背景の二つの窓からは、左右で異なる青い山々の風景が広がり、画面に奥行きを与えています。

聖母の静謐な表情と、キリストが鑑賞者に向ける鋭い視線の対比が印象的です。
この作品が持つ宗教的な意味合いや、母子の間に流れる穏やかな雰囲気は、ダ・ヴィンチの人間描写の深さを感じさせます。


【第14位】糸車の聖母|所蔵:スコットランド国立美術館ほか


「糸車の聖母」は、ダ・ヴィンチの工房作を含め、複数のバージョンが存在する傑作です。
オリジナルは失われたとされていますが、スコットランド国立美術館所蔵のものが最も真筆に近いと評価されています。
この作品では、幼子キリストが母の手にある糸車を、まるで十字架のように見つめています。

これは、キリストが将来背負う受難の運命を暗示していると解釈されています。
母子の穏やかな情景の中に、深い宗教的なメッセージが込められた構図となっています。


【第15位】ほつれ髪の女性|所蔵:パルマ国立美術館


パルマ国立美術館にある「ほつれ髪の女性」は、未完成のまま残された板絵の小品ですが、ダ・ヴィンチの素描の力量を伝える名作として高く評価されています。
うつむき加減の女性の顔が、繊細な筆遣いで描かれており、特に名前の由来となったほつれ髪の表現は見事です。
その柔らかな表情と陰影の表現は、観る者に静かで内省的な印象を与えます。

未完成であるがゆえに、かえってダ・ヴィンチの創造の過程を想像させ、多くの人々を魅了し続けています。

絵画だけじゃない!発明家・科学者としてのレオナルド・ダ・ヴィンチの功績


レオナルド・ダ・ヴィンチの才能は絵画の分野にとどまりませんでした。
彼は「万能の天才」として、科学や工学の分野でも数多くの功績を残しています。
生涯を通じて書き留めた膨大な手稿(ノート)には、人体解剖図からヘリコプターの原型、戦車の設計図まで、驚くべきアイデアが満ちあふれています。

ダ・ヴィンチは絵画だけでなく、彫刻の構想も持っていましたが、残念ながら彼の彫刻作品で現存するものはほとんどありません。


解剖学の発展に貢献した精密な人体解剖図


ダ・ヴィンチは人体の構造を理解するため、30体以上の人体解剖を行ったとされています。
その探究心から生まれた人体解剖図は、骨格、筋肉、内臓、胎児に至るまで、驚くほど精密かつ正確に描かれていました。
芸術家としての観察眼と科学者としての分析力が融合した彼の素描は、当時の医学水準をはるかに超えるものであり、近代解剖学の基礎を築く上で大きな貢献を果たしました。

これらの図は、単なる科学的記録ではなく、生命の神秘を描き出した芸術作品とも言えます。


飛行機や戦車の原型となった発明のスケッチ


ダ・ヴィンチの手稿には、現代のテクノロジーを予見するような発明のアイデアが数多く残されています。
彼は鳥の飛翔を徹底的に観察し、オーニソプター(羽ばたき式飛行機)やヘリコプターの原型となるスケッチを描きました。
また、軍事技術にも強い関心を示し、多数の銃身を持つ機関銃や、装甲で覆われた戦車の設計図も考案しています。

これらの発明の多くは、当時の技術では実現不可能でしたが、その独創的な発想と工学的な洞察力は、彼の先見性を示す特徴的な功績です。

日本でレオナルド・ダ・ヴィンチの作品に会える場所


レオナルド・ダ・ヴィンチの真筆は、その希少性からヨーロッパやアメリカの主要な美術館に所蔵されており、日本で実物を見る機会はほとんどありません。
しかし、日本国内でも彼の作品の素晴らしさに触れることができる場所が存在します。
特に、精巧なレプリカを展示する美術館では、代表作の数々を一度に鑑賞することが可能です。


原寸大の陶板で名画を体感できる大塚国際美術館


徳島県鳴門市にある大塚国際美術館は、世界中の名画を原寸大の陶板で忠実に再現した、世界でも類を見ない美術館です。
ここには「モナ・リザ」や「最後の晩餐」をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチの主要な作品が展示されています。
「最後の晩餐」は、修復前と修復後の両方が展示されており、時の経過による変化を見比べることができます。

陶板は色褪せることがないため、作品が描かれた当時の色彩を体感できるのが大きな魅力です。

レオナルドダヴィンチ 作品に関するよくある質問


ここでは、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品について寄せられることが多い質問にお答えします。

Q1:レオナルド・ダ・ヴィンチに未完成の作品が多いのはなぜですか?


A:完璧主義者で探究心が旺盛だったため、一つの作品に時間をかけすぎたり、次々と湧き出る新たな興味へ関心が移ったりしたことが原因です。
依頼主とのトラブルや、実験的な技法が失敗したことで制作を中断したことも、未完成の作品が多い理由とされています。
その探求の過程こそが彼の芸術の本質的な意味を持つとも考えられます。

Q2:史上最高額で落札された作品はどれですか?


A:「サルヴァトール・ムンディ」です。
2017年のオークションで、美術作品として史上最高額の約4億5000万ドル(当時のレートで約500億円)で落札されました。
この記録的な価格は、ダ・ヴィンチ作品の希少性と芸術적価値を物語っています。

現在は個人が所有しており、一般には公開されていません。

Q3:ダ・ヴィンチの絵画に見られる「スフマート」とはどのような技法ですか?


A:輪郭線を意図的にぼかして描く絵画技法です。
イタリア語で「煙のような」という意味を持ち、色彩が溶け合うように微妙に移り変わることで、人物や風景に柔らかな立体感と神秘的な雰囲気を与えます。
「モナ・リザ」の謎めいた微笑みは、このスフマート技法の代表例として知られています。

まとめ


レオナルド・ダ・ヴィンチの作品は、絵画、素描、手稿など多岐にわたります。
代表作である「モナ・リザ」や「最後の晩餐」は、革新的な技法と深い人間洞察によって美術史に不滅の足跡を残しました。
彼の功績は芸術分野に留まらず、科学や発明の分野でも後世に大きな影響を与えています。

世界各地の美術館や、日本国内の施設で、その万能の天才が生み出した作品の世界に触れることができます。

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