書画　1900‐1989

号は笹舟の他に南鶴、蝸牛庵。神戸小学校、神戸市立女学校の教師として勤務する傍ら、かな書家の安東聖空、古筆研究家の田中親美に師事。古筆、かな文字研究、料紙研究を行い、一楽書学院を設立して「仮名書道概説」など著書、雑誌を刊行。全国のかな書道界を牽引した。1940年より教職を辞して書に専念。1951年に日展特選を受賞。1970年に作品「母」が日本芸術院受賞、1978年に勲四等旭日小綬章、1981年に紺綬褒章を受章した。かなを構成する点と線を崩して書き、新たな切り口でかなの造形を再形成する作品を生み出す。晩年は屏風や額などの巨大な作品も手掛けた。

 

年表

1900年　広島県に誕生
1921年　神戸市立神戸小学校、神戸市立神戸女学校教師となる。書家の安東聖空に師事する
1924年　書家の田中親美に師事する。一楽書芸院を設立
1927年　月刊「かなとうた」を発刊する
1932年　関西書道会展、東方書道会展で最高賞を受賞する
1940年　教職を辞し、書に専念する
1943年　書道報国会関西支部理事に就任する
1949年　 月刊「書芸公論」を発刊する
1951年　日展で特選に選ばれる
1956年　朝日新聞社主催「現代書道二十人展」に出品する
1965年　兵庫県文化賞に選出される
1970年　日本芸術院賞受賞を受賞する
1978年　勲四等旭日小綬章を受章する
1981年　紺綬褒章を受章する
1989年　逝去