書画　1901‐1982

昭和の書道家、歌人、仏教研究家。書道家として篆書・隷書の作品を手がけ、1923年に書道団体「貞香会」を結成して主宰となり、書道研究、創作活動の場とした。1946年に日本書道美術院の理事長、日本総合書芸展、東方書道院の審査員など要職を歴任し、戦後の書道界を牽引した。篆書・隷書作品を多く手がけ、作品の一つ「永寧」はロシアのモスクワ国立博物館に寄贈された。また仏教研究家として、書道の側面から仏教研究を行い、仏教書道社の創設や雑誌の発刊、研究視察を重ね、大正大学名誉教授に就任。書道講師を兼任しながら大学で教鞭を執った。

 

年表

1901年　誕生
1916年　書道家武田霞洞に師事する
1923年　書道団体の貞香会を創立する
1924年　鉄道省大臣官文書課に任官する
1933年　説文研究会を創立する
1950年　大正大学など各地の大学で書道講師を務める。宮中歌会始に選出される
1961年　歌集「ふぢばかま」を刊行する
1964年　仏教書道社を創立する。『仏教書道』誌を発刊
仏教三大学仏教研修団副団長として台湾や東南アジア地域を視察する
1966年　研究のため中東地方に出張する
1973年　大正大学名誉教授に就任する
1979年　毎日書道展名誉会員となる
1980年　モスクワ国立美術館に「永寧」が寄贈される
1982年　仏教伝道文化賞、毎日書道展文化功労賞を受賞する。逝去